【学内向け情報】プロジェクト研究A

2018年度春学期のプロジェクト研究Aでは、以下のようなテーマに取り組んでもらう予定です。それぞれのテーマに対し、研究室の学生がメンターとなって指導にあたりますので、事前知識や経験は不要です。ただし、プロジェクト研究が意義のある取り組みとするためにはそれなりの時間と努力が必要となることは言うまでもありません。

・商用製品を利用した最新のマルウェア解析
・ブロックチェーン技術の理解と実践
・ロボットをターゲットとしたマルウェア作成
・AIスピーカの自作と実験
・大規模パスワードデータ解析
・その他持ち込みの提案があれば歓迎します

森研でのプロジェクト研究Aの履修に関心がある人は事前にメールで連絡してください(mori@nsl.cs.waseda.ac.jp)。ただし、卒論着手条件を満たしており、成績としても十分に余力があることを条件にしたいと思います(プロジェクト研究を頑張りすぎて、卒論着手できないような事態に陥らないように!)。

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【学内向け情報】研究室配属/オープンハウス

当研究室に興味がある人はオープンハウスの期間を利用して直接研究室を訪問することをお薦めします(日程は下記参照)。当研究室にかぎらず、研究室を選ぶ上で重要なのは研究室を主宰する教員の理念やビジョンに共感できることです。研究のスタイルが自分に合うかの判断も重要です。例えば基礎を重視するのか、応用を重視するのか。紙と鉛筆だけで研究できるのか、計算機だけで完結できるのか、実機が必要なのか、モノづくりが必要なのか。物事の本質を攻めるのか、実社会で使えるサービス化を目指すのか。レガシーを攻めるのか、流行りものを攻めるのか、流行ってもいない何か新しいものを攻めるのか。ハードやソフトを相手にするのか、人間を相手にするのか、等々。

森の個人的な考えとして、研究活動においては「グリット」(Grit)、つまり「やり抜く力」を醸成することを大事にしたいと考えています。中途半端な状態ですぐに何かを投げ出してしまうのではなく、最後までとことんやることができる人、またそうなりたいと考えている人を歓迎したいと考えています(人に求めるだけではなく、自分自身もそうありたいと日々考えています)。グリットは研究にかぎらず、社会の様々なところで役に立つかけがえのない力となります。

どのような知識や技術を身につけたいかという視点も研究室選択の役に立つと思います。どの研究室でも共通するのは論理的な考え方や明快な文章の書き方や発表方法が身につくことです(特に大学院に進学すれば)。私の研究室ではこれらのことに加え、セキュリティ・プライバシーに関する専門知識と技術、そして国際的な経験値を沢山積んでほしいと考えています。そのために、レベルが高い国際会議に論文を投稿すること、そして日頃から英語で議論する経験を増やすことを重視しています。そうした場で認められるためには、明快なロジックの構成、文書作成、発表、議論が磨かれる必要があるからです。過去に研究室でどういう論文を書いてきたかは、業績のページから参照できます。

このあたりは説明会やウェブの限られた情報ではなかなか伝わりにくいと思います。教員からしても、実際に話をしてみないと学生が何を期待しているかがわからないものです。研究室を訪問して先輩学生何人かと話をしてみることで研究室の雰囲気を 感じたり、実際の研究や生活に関する生の情報を収集することも出来ます。オープンハウスの機会に遠慮無くドアをノックしてみてください!

2018年度研究室配属学生、プロジェクト研究生、その他興味をもった人に向けたオープンハウスの日程は下記の通りです(学内の人であれば誰でも訪問OKです)。

・3/26(月) 説明会終了〜18時頃
・3/27(火) 10時頃〜18時頃
・3/28(水) 10時頃〜18時頃

いずれの時間帯も研究室の学生が対応します。特に森と直接話をしたい人は

・3/26(月) の17時〜18時
・3/27(火) の16時〜18時
・3/28(水) の16時〜18時

のいずれかの時間帯で個別に時間をとります。時間を調整しますので、訪問する前に必ずメールで連絡してください

情報セキュリティ・プライバシーに関する研究や技術に関心があるという人は直接話をしに来てください。世界のトップ会議で研究成果を発表してみたい、欧米を中心とした世界の優秀な大学院生と競ったり仲間を作りたい、新しいことを世界に先駆けてやってみたい等々、開拓精神にあふれる人を歓迎したいと思います。

e-mail: mori [at] nsl.cs.waseda.ac.jp

森のオフィスは55号館N棟606室です。学生の部屋はその隣にあります(608室)。

A paper got accepted. (ASIACCS18)

Our paper submitted to the 13th ACM ASIA Conference on Information, Computer and Communications Security (ASIACCS 2018) is accepted for publication. This is a joint work with NTT Secure Platform Labs. Congrats, Elkana!

ASIACCS is considered as one of the top conferences in the security research community. As always, the selection process was highly competitive; the acceptance rate this year was 20.0% (=62/310).

E. Pariwono, D. Chiba, M. Akiyama, and T. Mori,
Don’t throw me away: Threats Caused by the Abandoned Internet Resources Used by Android Apps,”
Proceedings of the 13th ACM ASIA Conference on Information, Computer and Communications Security (ASIACCS 2018), pp. xx–xx, June 2018 (acceptance rate: 62/310=20.0%) (to appear).

サイバーセキュリティシンポジウム道後2018

サイバーセキュリティシンポジウム道後にて、学部4年生の飯島涼君が最優秀学生研究賞を受賞しました!

この仕事は今年1月に新潟で開催された SCIS 2018で発表したAIスピーカに対する攻撃に関する研究で、メディアでもとりあげていただきました。会場でも様々な反応や有用なフィードバックを頂けましたので、今後の研究に活かしていきたいと思います。