【学内向け情報】研究室オープンハウスについて

研究室配属(あるいはプロジェクト研究履修)に際し、当研究室に興味がある人はオープンハウスの期間を利用して研究室訪問することをお薦めします(詳細は下記参照)。当研究室にかぎらず、研究室を選ぶ上で重要なのは研究室を主宰する教員の理念やビジョンに共感できることです。研究のスタイルが自分に合うかの判断も重要です。例えば基礎を重視するのか、応用を重視するのか。紙と鉛筆だけで研究できるのか、計算機だけで完結できるのか、実機が必要なのか、モノづくりが必要なのか。物事の本質を攻めるのか、実社会で使えるサービス化を目指すのか。レガシーを攻めるのか、流行りものを攻めるのか、流行ってもいない何か新しいものを攻めるのか。ハードやソフトを相手にするのか、人間を相手にするのか、等々。

どのような知識や技術を身につけたいかという視点も研究室選択の役に立つと思います。どの研究室でも共通するのは論理的な考え方や明快な文章の書き方や発表方法が身につくことです(特に大学院に進学すれば)。私の研究室ではこれらのことに加え、セキュリティ・プライバシーに関する専門知識と技術、そして国際的な経験値を沢山積んでほしいと考えています。そのために、レベルが高い国際会議に論文を投稿すること、そして日頃から英語で議論する経験を増やすことを重視しています。そうした場で認められるためには、明快なロジックの構成、文書作成、発表、議論が磨かれる必要があるからです。過去に研究室でどういう論文を書いてきたかは、業績のページから参照できます。

このあたりは事前に配布している研究室説明資料ではなかなか伝わりにくいと思います。教員からしても、実際に話をしてみないと学生が何を期待しているかがわからないものです。研究室を訪問して先輩学生何人かと話をしてみることで研究室の雰囲気を 感じたり、実際の研究や生活に関する生の情報を収集することも出来ます。

今年も昨年に引き続き、森研のオープンハウスでは「バーチャル研究室」として、オンラインでの訪問機会を設けます。今年は gather.town を利用します。

事前のアポとりは不要です。PCとネットワークがあれば自宅からでも訪問可能です。都合が良いタイミングに訪問してください。研究室の学生が複数名待機していますので、研究室に関する説明や感想を聞いたり、質問することができます。私も時々 gather.town に出没していますので、聞きたいことがあれば遠慮なく話しかけてみて下さい。

「バーチャル研究室」にアクセスするためのリンク(URL)は、学内で配布される研究室紹介の資料に掲載していますので、そちらからアクセスしてください。探してみてどうしても見つからない場合は、個別に連絡してください (mori@seclab.jp) 。URLをお知らせします。

【学内向け情報】プロジェクト研究Aの履修に関して

  • 機械学習のセキュリティ(adversarial example, model inversion, model extraction)
  • オリンピックWebサイトを標的としたフィッシングサイト調査
  • ロボットセキュリティ(Sony AIBO を使います)
  • 音声認識装置への攻撃
  • 超広帯域無線システムのプライバシー評価
  • その他持ち込みの提案があれば歓迎します

森研でのプロジェクト研究Aの履修に関心がある人は事前にメールで連絡してください(mori@nsl.cs.waseda.ac.jp)。ただし、卒論着手に心配がなく、成績としても十分に余力があることを条件にしたいと思います(プロジェクト研究を頑張りすぎて、卒論着手できないような事態に陥らないように!)。

また、情報収集にあたって、バーチャル研究室訪問の機会を活用してもらってOKです。

Research Partners

Updated the information about our research partners. Having industry partners is really great to us as we get invaluable opportunities to find/identify interesting research topics that do have impact to the real world. Their financial supports are also greatly appreciated. Hope we can enhance the circle of research collaboration.

山下記念研究賞

博士後期課程1年の飯島涼君が情報処理学会の2019年度山下記念研究賞受賞しました(ただし授賞式は来年の3月)。同賞は研究会およびシンポジウム発表論文の中から特に優秀な論文を選び、その発表者に授与されるもので、飯島君がコンピュータセキュリティシンポジウム(CSS2018)で発表した「超音波の分離放射による音声認識機器への攻撃:ユーザスタディ評価と対策技術の提案」に対して表彰されたものです。なお、同発表はCSS2018でも最優秀論文賞をしています。おめでとう!